元々、香取市およびその周辺で産出された杉材はかつて「下総杉」と呼ばれた良材です。曲げ強度が強く、艶のある紅紫(こうし)色という鮮やかな赤みの杉で、他産地の杉と比べ独特な特徴を持つ杉です。
その他に特徴は、年輪は冬目(晩材)が細く、実生(みしょう)で種から育ちます。成長は晩生型で、丸太は、通直・完満であり、断面は正円に近い形状。枝は太く育ち製材すると生節となります。気象害抵抗性は冠雪害、風害に強いとされています。
森林を構成している一本一本の樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収するとともに、酸素を発生させながら炭素を蓄え、成長します。若木であれば大量の二酸化炭素を吸収し て成長しますが老木は生長が抑止されると同時に二酸化炭素の吸収量が減ります。
老木を伐採し若木を植えることにより多くの二酸化炭素を吸収することになります。
木造建築物は第2の森林、炭素の貯蔵庫となります。
日本の木材に対する自給率は国策による林業振興で上昇傾向となっていますが、まだ30%を下回りっています。南米、アフリカ、欧州、オセアニアといった、8,000キロメートル以上離れた輸出国から輸入する割合が40%と非常に高いのが現状で、結果として日本のウッドマイレージCO2は、米国の4.6倍、ドイツの21倍にもなります。
輸入材を地域材に変える事により輸送過程の二酸化炭素排出量(ウッドマイレージCO2)を五分の一以下にする事が出来ます。 (参考:一社ウッドマイルズフォーラム)
香取市木材協同組合では、林業との兼業農家も多く、林業による地産地消で地域経済の活性化につながります。